自分の親がクレジットカードを何枚持っているかは多くの場合、遺族は分かりません。
分かるのは亡くなった方の財産管理をしていた人です。
その人は遺族かもしれませんし、後見人かもしれません。
親のクレジットカードの調査
亡くなった親の部屋をあら捜しすれば、クレジットカードを持っていたかどうかが分かります。
お財布の中にカードが入っていたり、引き出しなどに保管されていたり。
そのカードで買い物をしていたかどうかは、カードだけでは分かりません。
調べる必要があります。
カードの裏面に問い合わせの電話番号が書いてあれば、そこに電話をしてみることが第一歩です。
亡くなったことを伝えれば、解約手続きの方法は教えてくれると思います。
クレジットカードを使って買い物をしていて、その支払いが終っていないかどうかを電話で教えてくれるかどうかは聞いてみる必要があります。
クレジットカードの引き落としになっている銀行に本人が亡くなったことを伝えていれば、引き落とし日に引き落としができない状態になります。
その場合は、後日手紙などで連絡が来ると思いますので、それを見て支払いをする形になります。
引き落としができなかったことで追加の料金がかかるのかは、カード会社に聞いてみましょう。
私の親はクレジット払いが大嫌いな人でしたので、親の人生でクレジットカードは1枚も持ったことがありませんでした。
そのため、親が亡くなった後にクレジットカードに関する手続きで困ることや面倒なことがありませんでした。
でも、知り合いの80代の女性は、用途にあわせてクレジットカードを5枚以上持っています。
今はお元気ですが、亡くなる時期を選ぶことは難しいですから、亡くなった後に遺族の方が早く発見して手続きをしてくれることを願います。
遺産分割はクレジットカードの支払いが終ってから
クレジットカードでの買い物は借金と同じです。
亡くなった人の財産から支払うものになります。
よって、遺産分割をするときは、カードの支払いが終ってからがいいです。
一度、遺産分割をした後に、カードの未払いがわかったときは、改めて誰が支払うのかを決める必要があります。
財産を相続した人が1人なら、その人が支払うので問題はありません。
しかし、財産を相続した人が2以上いる場合は、たとえ1000円でも誰が支払うのかを決めなければ後々もめる火種になることがあります。
クレジットカードは年会費に要注意
最近は年会費無料のクレジットカードが多数ありますので、親が年会費無料のカードを持っていれば、買物以外の支払いはありません。
しかし、年会費を支払うカードの場合、亡くなった後に年会費を支払うことがあります。
次回の年会費を支払う前にカードの解約ができればいいですが、亡くなった後から解約の間までに年会費が発生する場合は支払いが必要です。
この年会費も親の財産から支払う必要があります。
遺産分割をすでにしていた後で誰が払うのかもめないためにも、年会費を含めてクレジットカードの支払いがあるのかどうかをしっかり調べた上で遺産分割をお勧めします。
まとめ
クレジットカードを親が何枚持っていたのかすぐには分かりません。
亡くなった後に親宛に来た郵便物からクレジットカードの存在が分かることがあります。
また、遺産分割が終った後にクレジットカードの支払いが残ってることに気づくことがあります。
いつクレジットカードの存在や未払いがあるのかが分かるのかは人それぞれですので、遺品整理をするときには、クレジットカードがあるのかどうかを早めに突き止めたいところです。