え!二束三文なの?母の遺品を買取してもらったときの驚くべき事実

亡くなった人が残した物の中で遺族が処分に困るものの1つに「着物」があります。

現在高齢と言われる人は冠婚葬祭は着物が普通でしたし、法事のときも着物を着ていくのがマナーのような時代を生きていらっしゃったと思うのです。そのため、季節にあわせた着物や冠婚葬祭のシーン別の着物、さらに着物の帯や小物などをあわせるとその数が多くなってしまうのは仕方のないことですね。

私事ですが、私の母はすでに亡くなっていますが、母が生きていたら95歳。

亡くなったときは60歳くらいなので、60歳までは冠婚葬祭や法事はいつも着物でした。

(昭和の時代ね)

母の着物は桐のタンスに丁寧に納められていたことを覚えています。

そして、母が亡くなった後、引っ越しをしましたが、桐のタンスはそのままの状態で引っ越し先に持っていきました。

母の桐のタンスに入っていた着物や着物の小物、そして、桐のタンスも含めてすべてを処分したのは、母が亡くなってから約35年たってから。

着物は着払いで送って査定してくれて、引き取り金額を銀行口座に振り込んでくれる業者に頼みました。大きな段ボールにギューギューに着物を詰め込んで送りましたが、約2,000円でした。

正直、安いな~と思いましたね。

あんなにたくさん送ったのに、2,000円ぽっちって。

まあ、私が着物を着る習慣が全くないので、着物を着る習慣があれば、また違った感慨があるとは思いますが、なんせ着物を着るのが面倒なので、いつまでも母の遺品として保管しておくのも場所をとるし処分してしまおうという決心がついての行動でした。

着物を普通にゴミとして処分してしまってもよかったのですが、リサイクルをしてくれる業者だったので、誰かが来てくれるのであれば母親も嬉しいだろうなと思ったのも事実。

普通のゴミで処分すれば何の収入もありませんが、着物専門のリサイクルをしてくれる業者に送ったので、約2,000円でもお金が手に入ったことはありがたかったですけどね。

複雑ですよね。

着物をもらってくれる友人や知人がいればよかったでしょうが、そういう人はいなかったのでリサイクル業者への処分という決断をしました。

この決断は間違っていなかったと思っています。

着物を洋服やバックなどにリフォームするという方法もありましたが、そのために時間を割きたくなかったというのが本音。

正直、母の遺品の着物の中には素敵だなと思うものがありました。でも、それだけを取っておいても何もせずにまた数年たってしまうような気がしたのです。思い切って全部を処分してよかったです。

ただ、あれだけは取っておけばよかったなと思う着物があるので、ちょっと惜しいなと思ってしまう自分がいます。

本当に人ってあまのじゃくで複雑な生き物ですよね。

亡くなった人の着物を本当に喜んで着てくれる人を探すことが難しい場合は、着物専門のリサイクル業者に依頼するのは1つの方法だと思います。

そして、残しておけばよかったと後悔しないように選別してくださいね。

親の遺品はかけがえのないものであることは事実ですから、生かすも殺すも遺族次第です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする