「生前整理」という言葉の一般的なイメージは、高齢の人や死期が近い人が身の回りの物を整理するというような感じでしょうか。
確かに、余命宣告を受けたときは、立つ鳥跡を濁さずということで、身の回りの物や亡くなった後のことまできちんと整理をする方はいらっしゃいます。
でも、多くの場合は、「生前整理」という言葉は、高齢になって身の回りの物を整理して、
身軽になるとともに、亡くなった後のことまで考えて物事を整理していくという意味で使われています。
一方、「遺品整理」というのは、亡くなった方の財産であった遺品を残された家族などが整理するという意味で、「生前整理」よりも分かりやすいですね。
「生前整理」と「遺品整理」の大きな違いは、「生前整理」は自分1人で自由にできますが、
「遺品整理」は自分ではできず、誰かにやってもらう必要があることです。
自分が亡くなっていますから、誰かがやっている遺品整理を天国からそれは違うというダメ出しはできませんね。
元気な時にしかできない死後の整理の指針
自分の大切な財産を亡くなった後にどのように整理してほしいのかは、生きているときに考えて伝えていくことが大切です。
自分が亡くなった後は、家族がやってくれるだろうから、わざわざ生きているときに整理するのは面倒だという人はいらっしゃるでしょう。
しかし、実際に亡くなった後、遺品整理で悩む遺族はいますし、また故人の持ち物への愛着や価値観を無視して適当に処分してしまうこともあり得ます。
財産の行方を決めることは生前のお役目の1つ
今自分が持っている財産は、自分が生きている証の一つです。
亡くなる前ではなく、できれば生きているときにその財産の行く末を自分で決める時間を作っていただけたらと思います。